しばなつの書き描き日記

KAWAII愛にあふれた日常とイラストなど

後編:人生迷子になったので、別府鉄輪で3日間ヨガ修行してきた【YOGIRLS体験レポ】

前編はこちらから▼


 YOGIRLS合宿2日目は、アーユルヴェーダのルーティンからスタート。

 

なんじゃそれ?という方が多いと思うので説明すると、アーユルヴェーダには「朝を制する者は1日を制する」的な考えが強く、排せつ力が高まっている朝にデトックスのためのあらゆる行為が欠かせないという。

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左から石鹸、マッサージ用のオイル、鼻うがい用のオイル(奥)、粉シャンプー

例えば「舌ゴケの掃除」。

アーユルヴェーダでは、消化しきれなかった老廃物(アーマ)が、翌朝に舌の表面に排出されると考えられているそう。

なので「タングスクレーパー」という金属の棒?みたいなものを使って、白っぽくなっている下の汚れを取る。

最初は半信半疑だったけど、やってみると効果絶大。え、こんなに舌って汚れてたんだ、というか白いコケみたいなやつってこんなに簡単に取れるものなんだ……と学びを得た。

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プレゼントされるアメニティとお菓子。歯ブラシは竹製。

他にも、鼻と耳の穴にオイルを数滴垂らして掃除を行ったり、口にオイルを含んで5~10分ほどうがいする「オイルうがい」などなど。

最初はやや抵抗があるものの、確かにやると何となく気分がよくなった、気がする。(新鮮なことをして気持ちが浮ついているのかもだけど)

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オイルの鼻うがい

驚いたのが、これで使用するオイルは主に「太白ごま油」ということ。そもそもごま油にこんな亜種がいたとは知らず、どうでもいいところで衝撃を受けてしまった。

ルーテインの後は朝7時から8時までヨガ。

続いて「アビヤンガ」と呼ばれるオイルマッサージをセルフで行いシャワーを浴びた後、1時間ほど瞑想

瞑想って正直何をどうすればいいのかよく分からなかったけれど、前編で紹介した「呼吸法」でリラックスして、さらに意識を呼吸から自分の体のパーツ一つ一つに集中していくと、比較的すっと、集中モードに入ることができた気がする

足の指先から、頭のてっぺんまで「痛いところ、違和感を覚える場所はないか」自分自身を俯瞰して見ていく。

最後に「頭の中」を開くイメージで、今は何を考えているのか、ネガティブなのかポジティブなのか。昨日と比べてどんなメンタル的な変化が起こっているのか。

あまりスピっている発言はしたくないけれど、イメージとしては幽体離脱して自分の状態を見ていくことに近いのかもしれない。

1時間くらいロータス(あぐらのようなポーズ)を組んでいるので、後半は「足いてえ」という感情で99%埋め尽くされてしまったけれど、瞑想を通して改めて自分のメンタル的な変化や、正直な気持ちに向き合うことができたと思う。

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沈さん「毎日瞑想していると、全然足痛くならないですよ〜」

「こうなりたい」に素直になれた、気がする

2日目も引き続き蒸し湯に行き、生ハーブティーを飲んだり、「キャリアカウンセリング」として代表の沈さんと「今後自分はどうなっていきたいのか、どうなりたいのか?」ひたすら壁打ちさせてもらったりした。

鉄輪という土地でゆったりした時間を過ごす中で見えてきたこと、今まで見ないふりしていた自分の気持ち。そしてそれが「見えないふり」のままでいいのか? ということ。

自分の内側にあるなんとも言えない感情を言語化することで、本当にやりたいことを素直になれたと思う。

東京にいると、なぜかそれを口に出すことすら許されないような気がしていたけど、ここは違う。どんな大きな夢も宣言していいし、誰も馬鹿にしない。

鉄輪の不思議な魅力も相まって、なんだか話す必要のない幼少期のことまで、臆せずペラペラ話してしまった。

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左:柴田 、右:沈さん

最終日の朝もアーユルヴェーダのルーテイン、朝ヨガ、瞑想の基本3セットを行い、ブランチを頂いたらいよいよチェックアウト。

あっという間だったけれど、「あっ」の間にひたすら自分と向き合い、今まで以上にゆったりとした時間を過ごしたことで、「あ~~~~っ」くらい長く感じた。(?)

自分でもよく分からない表現だけど、本当にそんな感じの感覚。一分一秒をしっかり・じっくりと味わうことで、こんなにも充実するんだなと思った。

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YOGIRLSハウスから見える朝焼け

私を含め、現代に生きる20~30代の女性は「何者かにならなきゃ」という謎の使命を無意識に背負っていて、常に“何かに追われている”人が多いと感じる。

他人と比べて自分はこれが劣っている。あの子が持っているから、私も手に入れなくちゃ。

個の時代になって、「みんな一緒によーいドン!」みたいな競争的なシーンは少なくなったけれど、個と個が別々のルートを切り開いて何かしらの「がんばったで賞」を獲得しなければならない。

そのためには、いかなる時間も無駄にはできない。

特に東京で働いていると、そんな焦りを感じることが多い。でも、よく考えると別に金メッキが施されたぴかぴかの「がんばったで賞」のトロフィーなんて必要ないし、参加賞のあんぱんの方が自分にとって価値があるかもしれない。

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別府・鉄輪という遠く離れた土地で、ひたすらに自分と向き合う3日間を過ごしたことで、私は「頑張りすぎない」練習をできた気がする。

まあ、まだ「がんばったで賞」を手に入れるためにメラメラ燃えているところはあるけれども。

何者かにならなければいけないことへの焦りや、これからのキャリアについて悩んでいる人には、ぜひ体験してほしいプログラムだった。

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2日目のごはん

プログラムに参加した感想は以上だが、アーユルヴェーダの食事がとっってもおいしくて、スパイス料理に目覚めてしまった。

東京に帰ってすぐさま新大久保のハラル食材専門店でダール(豆)やらジャスミンライスを買い込んだので、上手に調理できたらまた番外編としてnoteにまとめようかな。

※この記事は私のnoteからの転載です